こんにちは、ぞのちゃんです。
清掃業界で働いていると、ハウスクリーニングで様々なお家を拝見させていただきます。
その中でも何十年も住んできた家のお風呂の壁は、真っ白な水垢が頑固について落としにくくなっていることが多いです。
家を建てたばかりのときは、どこにもまったく汚れはなく、将来掃除に悩まされるなんて考えもしないかもしれません。
でも、清掃業界で働くわたしたちは、お客様には長期的にきれいで快適に過ごせる家で暮らしてほしいと思っていて、掃除のしやすさをもっと重視して家を建てていただきたいとも思っています。
「こんなはずじゃなかった・・・」
って後悔しないように、今回は「お風呂の壁色の選び方」を紹介していきます。
色選び次第で汚れが目立ちにくいお風呂になる
お風呂の壁色は、お好みで選んでも良いと思います。
しかし、好みだけで選んでしまっては、後に掃除で苦労することになります。
真っ白な水垢に囲まれて入るお風呂では、掃除を疎かにしてしまった結果をいつも目にしてしまうことになり、1日の疲れを癒せる空間ではないと思います。
疲れを癒し、「また明日も元気に頑張ろう!」って思えるような入浴になるように、それぞれの壁色による掃除のメリット・デメリットを紹介していきます。
ダーク系の壁
ダーク系の壁といったら、黒、紺、茶色といった感じですよね。
よくあるのが、お風呂全体ではなく一面だけダーク系にしてあとはホワイト系にしているお風呂です。
メリット
ダーク系はシックで高級感があって、カッコイイ感じがしますよね。
きっと人気があると思います。
ダーク系の壁だと白い水垢が付くと目立って気付きやすいので、掃除のタイミングがわかりやすいです。
「掃除しなくては!」って気持ちにしてくれます。
デメリット
全面をダーク系にしてしまうと、お風呂全体が暗い感じになります。
また、ダーク系の壁に付いた水垢は目立ちやすいです。
長期間水垢をほったらかしにするとなかなか落とせないので、プロの清掃業者に頼まないといけなくなるパターンが多いです。
一面だけならまだマシですけど、カッコイイと思って全面をダーク系にしてしまうと、相当な量の水垢が気になって嫌な気分でお風呂に入ることになると思います。
水垢って掃除してみても、乾くとほわーんとまた白い跡が現れてくることも多いので、ダーク系の壁に水垢が頑固に付いてしまうとかなり厄介です。
ホワイト系の壁
メリット
ホワイト系の壁は清潔感があり、空間を広く見せる効果があります。
白い壁なだけに、真っ白な水垢は目立ちにくくなりますよね。
デメリット
ホワイト系の壁は水垢が目立ちにくいといっても、水垢が付いていればザラザラとした肌触りが残ります。
また、白い水垢は目立ちにくくても、ヌルッとしたピンク汚れや黒カビは目立ってしまいます。
ピンク汚れなら擦れば落としやすいですが、黒カビが目立ってくるとカビ取り剤を使ってカビを除去する必要があります。
パステルカラー系
メリット
パステルカラー系の壁は、可愛らしくて明るい感じのお風呂にしてくれます。
ホワイト系ほどシンプルなお風呂にはならないので、温かみがあったり落ち着いた雰囲気のお風呂になります。
ホワイト系とまではいきませんが、水垢が目立ちにくいです。
デメリット
パステル系の壁はホワイト系と同じように、水垢は目立ちにくくてもピンク汚れや黒カビが目立ってしまいます。
若いうちはパステルカラーが可愛くて満足いくかもしれません。
しかし年齢を重ねていくうちに、その可愛さも幼稚に思えてくることもあるかもしれません。
何十年も住み続けているとどうしても水垢やカビ問題が出てきてしまうお風呂です。
お風呂の汚れを目立たなくさせる壁色の選び方や、掃除のしやすさを重要視することで、長く続く人生にゆとりを持てるようになると良いですよね。
水垢・カビを付けさせないお風呂にする方法
様々な色の壁のメリット・デメリットが分かったとしても、なかなか最終決断ができないかもしれません。
そんなときは、直感で選んでも良いと思います。
水垢やカビが付かないようにお風呂の換気をしっかりしたり掃除をしていれば、それらは防ぎやすくなるからです。
水垢を防ぐ方法
水垢はお風呂の中に水分を残さないことで防ぐことができます。
水道水の中には水垢の原因となるミネラル分が入っていて、水分が蒸発してミネラル分が結晶のように残ってしまうことで水垢が付いてしまいます。
なので、水分が残らないようにスクイジーで水分を切ったり、スクイジーでは水切りがしにくい部分はタオルで拭き取るといったことをすれば良いんです。
わたしもお風呂上がりは軽く掃除をしてから、水分を残さないようにスクイジーを使い、蛇口や凸凹した扉などはタオルで水分を拭き取っています。
カビを防ぐ方法
カビには発生しやすい条件があります。
- 気温25~30度
- 湿度70%以上
- ホコリや汚れなどの栄養分が残っている
カビを発生させないためには、カビが発生しやすい条件がそろってしまわないようにすれば良いんです。
通常の掃除で皮脂汚れや石鹸カスを洗い流し、湿度を下げ換気をすれば防ぐことができます。
湿度は浴槽のお湯を溜めておかないことで下げやすくなるし、先ほど紹介した「水垢を防ぐ方法」はお風呂の中の水分をすべてなくすので湿度を下げることにもつながります。
換気については、お風呂の換気扇は常に回し続け、窓があるお風呂なら窓を開けてください。
お風呂の水分を拭き取るのはちょっと手間が入ります。
しかし、新築であんなにお気に入りだったお風呂の壁が水垢で真っ白になってしまったり、黒カビが目立っていたら、お風呂に入るたびに嫌な気持ちになってしまいます。
どんな色のお風呂の壁を選んでも、いつかは水垢やカビが気になってしまう日がやってくるので、ちゃんとした掃除方法を身につけておく必要がありますよね。
詳しい水垢を防ぐ方法とカビを防ぐ方法は下記の記事からご覧になってみてください。
換気だけではカビ・水垢は防げない!お風呂の水分をなくしてカビ・水垢を防ぐ方法
今回は以上になります。
あなたのバスタイムが快適になり、水垢やカビが原因で掃除が面倒なことにならないようにこの記事を参考にしていただけると幸いです。
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